事例-2
過去に自己破産していて、その後、再び借金が増えて返せなくなったケース
Hさん 女性 40代
債権者数 6社 債務総額 約380万円
7年ほど前に、やむを得ない事情で自己破産をして、その時は2度とこのようなことにはならないようにと節約して生活してきました。
しかし、父が入院して医療費が結構かかるようになり、更に追い打ちをかけるように勤めていた会社が倒産して失業してしまい、再び借金をするようになってしまいました。
なかなか次の仕事が決まらないなか、生活費と父の入院費で苦しくなり、借金がどんどん増えていきました。ようやく仕事が決まった時には、給料では返せそうにない額に膨らんでいました。
「新しい仕事も決まったし、心機一転してやり直すためにも、借金を清算しよう」と考えました。しかし、私は前に自己破産していますので、清算する手段があるかどうか不安でした。
そこで長くやっていて信頼できそうな事務所をネットで見つけて相談に行きました。すると、個人再生と言う方法であれば、借金を減額した後に分割で支払っていく方法で解決できるということを知りました。
2回も自己破産するのは抵抗がありましたし、審査が1回目よりも通りにくいとも聞いていました。個人再生ならば、自己破産ほど引け目を感じずに清算できるとも思いましたので、迷わず決めました。
事務所からのコメント
7年ほど前に自己破産をされているので、それほど時間が経っておらず、もし2回目の自己破産を申し立てたら裁判所の印象も悪く審査は厳しいだろうなと思いました。(事情を聞く限り、やむを得ない理由だとは思いますが)
新たに就職をされていて割と安定的な仕事だったので(葬儀屋さんです)、これならば個人再生が可能だろうと思って、おすすめしたところ、本人は前向きでした。
ただ2回目の自己破産ほどではないですが、個人再生でもやはり裁判所の審査は若干厳しめでした。最近では、個人再生で裁判所に呼ばれることはほとんど無いのですが、このケースでは呼ばれました。
以前は個人再生で裁判所に呼ばれる場合は再生委員が選任されることが圧倒的に多く、費用も余分にかかっていました。しかし今回は裁判官による面接で、再生委員は選任されませんでした(おかげで追加費用はかかりませんでした)。
どうも名古屋地裁では、再生委員の選任はかなり珍しいケースになったようです。
裁判官の面接は私も付き添いましたが普段よりも質問が多く、やはり「7年前に自己破産しているのに何故、借金が増えてしまったのか」に焦点があてられました。結構長い時間、質問を受けていたと思います。(それでも2回目の自己破産よりはマシだったと思いますが)
このような事情で通常よりも少し時間はかかりましたが、無事に認可決定が出て、現在は問題なく支払って頂いています。(380万円が100万円まで減額されて3年分割ですから、月約2万8000円になりました)





















