事例-5
夫に内緒で自己破産
Tさん 女性 40代
債権者数 7社 債務総額 約300万円
夫が住宅を購入し住宅ローンを組みました。最初は住宅が購入できてうれしかったのですが、しばらくして夫が転職することになり収入が減りました。この頃から生活が苦しくなりクレジットでリボルビングローンを利用するようになりました。
その後、私も転職することになり更に収入が減りました。ローンを利用するクレジットが増え続け、最終的に7社から借りることになりました。借りては返しの連続で、どこからどれだけ借りているのかも正確には分からないようになりました。
このような状況になっても夫には言えずにいました。もし言ったら離婚になってしまう可能性もあり、夫は怒ると乱暴なところがあるため暴力をうけてしまうんじゃないかという怖さもありました。ですから夫は危機的な状況を知りません。
もう自分では、どうすることも出来ないと思い、専門家に頼ることにしました。
事務所からのコメント
相談に来られた時、とても疲れた顔をされていたのが印象に残っています。借入先がクレジット会社のみというのも最近増えているパターンです(消費者金融の割合が減っている)。
Tさんのポイントは「夫に知られるのがマズイ」という部分です。通常、裁判所から「家族には出来るだけ知らせて協力をしてもらうように」という指導がされます。「事情があって知らせられない」と言うと、理由を詳細に聞かれます。
Tさんの場合は「知らせると離婚につながり、今より状況は悪くなる」、「夫からDVを受ける可能性がある」という深刻な事情がありましたので、ていねいに説明していったところ裁判所もOKしてくれました。(逆に言えば、この位はっきりした事情が無いと、家族に内緒で手続きするのは難しいということです)
事情の説明が求められたので通常よりは時間がかかりましたが、無事、免責決定が出て終了しました。Tさんからもとても感謝されたので印象に残っています。





















