事例-1
時効で解決できると思って相談したら、時効ではなかったケース
Mさん 男性 30代
債権者数 2社 債務総額 約100万円
若いころに何社か借金をして、勤めているうちは返済できていました。その後、母が病気になり介護が必要になったため会社を退職して、支払いが厳しくなりました。
支払えないまま何年か放置していたら、そのうち請求が来なくなりました。ひょっとしたら請求をあきらめてくれたのかなと甘く考えていたら、債権を譲り受けたという会社からいくつも請求を受けました。
当時は母の介護費用で支払えなかったので、請求も放置し続けていたら2社から訴えられてしまいました。
訴えられても払えないので裁判にも行きませんでした。その後も請求は来ていたように思いましたが、5年ほど経ったら差押をするという通知が来ました。これは何とかしなくてはと思い調べたところ、時効で払わなくても良いかもしれないと思いました。時効の詳しい解説をしていた司法書士のところへ相談に行ったところ、「これは時効にはならないので、払えないなら破産するしかない」と言われ、自己破産を決意しました。
事務所からのコメント
最後の支払いから5年以上経っていたので、最初は消滅時効で解決できるのではないかと思われて相談に来られたようです。請求は全部で5社ありました。
請求書類を見たところ、3社は時効が成立していそうでしたが、2社は5年ほど前に訴えられて判決を取られていました。判決を取られると時効期間は10年に延長されますので、2社は時効にはなりません。3社には時効援用通知を出して時効で処理しましたが、2社については借金が残ってしまいます。残ったのはギルドとニッテレ債権回収でした。
このうちギルドはやっかいな業者で、返済は一括払いしか認めません。分割でなければ支払いは不可能だったので、自己破産しか選択肢はありませんでした。手続を始めたところ、順調に進み無事に免責決定が出ました。





















