
父親が亡くなって、相続手続が必要になりました。父親は昔、京都に住んでいたこともあって京都市と今住んでいる名古屋市に不動産を所有していました。相続税もかかりそうなので税理士に相談したところ、相続登記については司法書士に相談した方が良いと言われたので、知り合いに司法書士がいたことを思い出して依頼しました。
司法書士からのコメント
相続不動産の登記情報を調べたところ、名古屋市の不動産に買戻特約が付いていました。買戻特約とは政府系の金融機関が良く利用する登記で、一定期間内(5年が多い)に売却して換金した場合は買い戻すことができるという仕組みのことです。銀行よりも有利な条件で貸している政府系の融資は、投資目的で利用されないために、短期間の売却ができないように買戻特約を付けているのです。
確認すると30年近く前に付けられた特約なので契約は失効しています。しかし、自動的には登記は抹消されません。抹消登記をする必要があります。もし抹消登記をしないでいると、その不動産は売却できません。従って見つけた段階で抹消すべき登記になります。
幸い最近になって買戻特約の抹消登記についてのルール改正があって、特約を付けた金融機関からの書類が無くても、不動産の相続人が単独で抹消できるようになりました。以前と比べて抹消しやすくなったと言えるでしょう。
以上について説明した上で、相続登記の後に買戻特約の抹消登記を申請することになりました。


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