事例集

事例-2子がない夫婦の資産承継(先祖代々の土地を守りたい)

・夫Aさんは妻Bさんと夫婦で、Aさんの家系で先祖代々受け継いできた自宅で一緒に暮らしています。
・夫Aさんと妻Bさんの間には子はいません。
・AさんはBさんに、自分が死んだ後はこの自宅にてゆっくりと安心して老後の生活を送ってもらいたいという思いがあり、自宅のほか遺産のすべてを妻Bさんに相続させたいと考えています。
・一方、Aさんは、先祖代々受け継いできたこの自宅の土地建物は、Aさんの家系で受け継いでいきたいとの思いもあり、Bさんが亡くなったらこの土地建物はAさんの弟の子Cさんに承継してもらいたいと思っています。

上記のケースで遺言を利用した場合

・Aさんの遺言では、妻Bさんに相続させるという指定はできますが、Bさんが死亡したときの相続についてAさんが指定することはできません。
・Bさんが死亡したらBさんの家系(Bさんの兄弟など)に財産が相続され、先祖代々受け継がれてきた土地がAさんの家系のものでなくなってしまいます。
・妻Bさんは相続した土地建物を自由に売却でき、売却で得た金銭をすべて使ってしまうこともできてしまいます。
・最終的に弟の子Cさんに承継させるには、妻Bさんが「Cさんにこの土地建物を遺贈する」という遺言が必要になりますが、その内容の遺言を書いてもらえるかどうかは確実ではありませんし、 仮に書いてもらったとしてもBさんはいつでもその遺言を変更・撤回できてしまいます。

家族信託(民事信託)を活用した場合

例えば、下記のように信託契約を締結します。

 

事例

このように信託契約を設計することにより、先祖代々受け継いできた自宅土地建物は受託者が管理することになりますが、信託契約の定めに従って受益者である妻Bさんは亡くなるまでずっとこの自宅で老後を過ごせることになります。
また、信託契約で、妻Bさんが亡くなった場合に信託が終了し、信託が終了した際の残余財産の帰属先(帰属権利者)をAさんの弟の子Cさんと定めておけば、 最終的にAさんの家系で代々受け継がれてきた土地はAさんの家系である弟の子Cさんが承継することになります。
このように家族信託を活用することにより、「遺言」では実現できなかった2次相続以降の承継先まで指定することが可能となります。

 

 

 

 

 

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