2月 19 2024
スルガ銀行の任意整理 任意整理㊶
スルガ銀行とは
スルガ銀行は静岡県沼津市に本店がある地方銀行です。「かぼちゃの馬車事件」という不動産への不適切融資事件で一時期マスコミを騒がせたことがあるのを、ご存知の方も多いと思います。
あくまで個人的な感想ですが、事務の対応なども他の銀行に比べて、あまり良い印象を持っていません。
スルガ銀行の個人向キャッシング
銀行には個人向けのキャッシングサービスを用意しているところが多く、スルガ銀行も例外ではありません。
そして銀行の個人向キャッシングの特徴として、消費者金融やクレジット会社の保証を付けている場合がほとんどです。(借りた本人は保障が付いていることに気づいていないことが多いです)
スルガ銀行の個人向キャッシングの保証会社
スルガ銀行の個人向キャッシングの保証会社にダイレクトワンという消費者金融が付いていることがあります。同じ静岡県の会社だからという理由もあるのでしょう。
スルガ銀行に任意整理の受任通知を送ると、まずは保証会社に代位弁済が行われます。代位弁済とは保証会社が銀行に代わりに支払って、その後は保証会社が債権者となって請求するという仕組みのことです。
保証会社が更に債権譲渡をするという驚きの展開
これは初めての経験だったのですが、何とスルガ銀行の保証会社であるダイレクトワンが、代位弁済した後に期間を置かずに他の回収業者に債権譲渡したことがあったのです。
通常、保証会社は、銀行の未払い債権を回収するリスクを負う代わりに、保証料という料金を取っています。ですからまずは自社で回収を試みるのが普通です。
何年経っても未払いの場合に債権譲渡するのはあると思いますが、代位弁済の直後に他の業者に譲渡してしまうというのは驚きの対応でした。自社では全く回収をしていないわけですから、何のための保証会社なのかと思いました。
譲渡されたのはAG債権回収
ダイレクトワンからAG債権回収という会社に債権譲渡されて、ようやく任意整理の交渉相手が決まりました。最初にスルガ銀行に受任通知を出してから何と半年近くが経過していました。
それまで交渉したくても出来ない状況だったのです。これほど待たされたのも、もちろん初めてです。待たされたのは事務所の責任ではありませんから、さすがにその間の経過利息の加算は認めませんでした。
AG債権回収の任意整理
AG債権回収は長く待たせてしまったことについては、申し訳ないという気持ちがあったようです。通常よりも緩い条件で分割に応じてくれました。債務者にとっては良い結果となりました。
それにしても、私も20年以上この仕事をやっていますが、保証会社が代位弁済直後に債権譲渡をするなどという対応は始めてでした。スルガ銀行の個人向キャッシングの保証会社が、どのくらいの頻度でこういう対応をするのかは分かりません。
ただ、こんなことをするならば最初から保証会社を引き受けなければ良いのでは、とは思いました。
任意整理について、より詳しい情報が知りたい場合は任意整理のページへ









