12月 20 2024
取締役は自己破産できるか 自己破産㊵
取締役が自己破産すると、どうなるか
取締役は会社と委任契約を結んでいます。法的には、自己破産は委任契約の終了事由とされています。よって取締役就任中の人が自己破産をすると委任契約は強制的に終了し、取締役の地位を失うことになります。
では、その人は二度と取締役になることができないのでしょうか。
自己破産した取締役が再任することはできるか
実は自己破産は取締役の欠格事由には含まれていません。以前は含まれていたのですが法律が改正されて、現在は自己破産しても取締役になることができます。
委任契約の終了によって取締役の地位を失っても、もう一度、株主総会で取締役に選任してもらえば、新たな委任契約を結ぶことによって取締役に復帰することは可能です。
現実に再任できるかどうかは分からない
今までは法的な話をしてきました。自己破産した取締役は法的には再任が可能です。しかし代表取締役の場合は現実的な問題が残ります。
信用情報には事故情報として記録されますから社会的な信用は落ちてしまいます。日本では金融機関の融資の際に代表取締役が連帯保証人になることを要求されるケースが多いので、会社の融資が受けにくくなる可能性があります。
ただし代表ではない平の取締役の場合は、それほど大きな問題は起こらないかもしれません。
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