2月
20
2018
ワイジェイカードは、国内信販株式会社(KCカードまたは楽天KCカード)の会社分割の際にケーシーカードとして設立され、そのケーシーカードがソフトバンクグループに譲渡され、ワイジェイカードと商号を変更しました。本店は九州の福岡市博多にあります。いつもながら、金融業者の合併や分割、商号変更は本当にややこしいです。
このワイジェイカードの債務整理の依頼がありました。
取引履歴の開示請求をしたところ、約60万円ほどの過払金が発生していました。
ワイジェイカードに対し60万円の請求をしたところ、最初は「85%で和解して欲しい」という回答でした。支払いは4カ月後だと言います。そこで、「85%は低すぎる、せめて90%で」と反論したところ、しばらく間があって、「では5か月後にして下さい」と回答してきました。
そこで、依頼人に次の3つの中から選択をしてもらいました。
(1)85%で4か月後にもらう
(2)90%で5か月後にもらう
(3)100%で裁判に訴える。支払いはいつになるか不明
結果、依頼人が選んだのは「(2)90%で5か月後にもらう」でした。
すぐにワイジェイカードの担当者に連絡して、(2)の条件で和解契約書を締結しました。
しかし、この案件には、おまけがありました。
和解契約書には5か月後の支払いと書かれていましたが、実際に振り込まれたのは4カ月を少し過ぎたあたりでした。業者によっては、こういうこともあります(いつもではありません)。結果的に「(1)にしなくて良かった」と依頼人はとても喜んでいました。
より詳しい情報を知りたい方は以下をクリック
↓
http://www.hashiho.com/debt/kabarai/
2月
17
2018
何とアイフルから遅延損害金を含めて1500万円もの請求を受けている方からの相談を受けました(元金だけでも300万円ほどありました)。たくさんの時効案件を手掛けている私の事務所でも、だんとつの高額請求事例です。
あまりにも高額だったので、相談者に対して、「これは、ひょっとして不動産担保とかがついているのではないですか」と聞いてしまったくらいです。相談者の答えは、「いいえ、そもそも不動産を持っていませんから」というもので、「無担保でこれだけの金額を貸すこともあるのか」と驚いてしまいました。
アイフルから相談者に送られた書面は以下のようなものです。
「利息全額免除での一括返済案」
「〇年〇月〇日までの期間限定一括返済 → 残元金〇〇万円のみで完済といたします」
◎ご案内の内容
一括にてご返済頂くことを条件とし、利息・遅延損害金を免除し元金のみで完済と致します。
※お客様のご事情によっては、現在付されている利息・遅延損害金の減免による分割返済も含めご相談を承りますので、ぜひ一度、担当者までご連絡下さい。
※今回のご案内の適用は〇年〇月〇日までに下記連絡先へご連絡を頂きました方のみとさせて頂きます。
※尚、お客様と連絡が取れない場合等、止むを得ずお勤め先に連絡することもございますのでご了承ください。
時効について詳しく知らない方が、この書面を受け取ったら、つい電話してしまいたくなる内容になっています。非常に巧妙だと思います。もし事務所よりも先にアイフルに電話して、支払の約束をして、それを録音されてしまったら、時効であったにもかかわらず、1500万円の支払義務が発生してしまった可能性があるのです(一括で払えれば300万円ほどになったかもしれませんが、それでも高額の支払いに変わりありません)
幸いにも相談者の方は、まっすぐ私の事務所に来てくれたので、時効援用通知を出すことで、全く支払うことなく解決しました。1500万円の支払義務が無くなったのですから、相談者は感激してくれました。今までで一番、喜んでもらえた事例です。
より詳しい情報が知りたい方は以下をクリック
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http://www.hashiho.com/debt/shometsu/