司法書士ジャーナル
橋本司法書士事務所ブログ

5月 30 2019

支払督促の請求異議の訴え 時効(48)

7:53 PM 時効

支払督促が届いて2週間が過ぎてしまった時

過去5年以内に借入や支払が無く消滅時効の可能性が高い時に、業者から支払督促で裁判を起こされた場合に、もし届いてから2週間が過ぎてしまったら解決法は無いのでしょうか。

請求異議の訴えが可能

もし消滅時効が成立しているにもかかわらず、支払督促が届いてから2週間が経過してしまったら、「請求異議の訴え」という解決法があります。支払督促の内容に間違いがあるから、もう一度裁判で明らかにしたいという時に使うことが出来ます。なぜ、これが可能なのかというと、支払督促は通常の裁判とは異なり、口頭弁論が開かれずに決着が付けられているからです。

強制執行停止の申立を同時に行う

請求異議の訴えを起こしても、裁判が終わるまでは支払督促は有効です。終わる前に差押をされてしまうかもしれません。これを防ぐために、請求異議の訴えを起こすと同時に強制執行停止の申立を行うのが普通です。これをやることによって、裁判で決着が付くまで差押を停止することが可能になります。

確定判決には使えないので注意

この解決法は万能ではありません。支払督促には使えますが確定判決が出てしまった後では使えません。例え消滅時効の条件を満たしていても、確定判決で業者の主張が認められてしまった後では、どうにもなりません。理由は、通常の訴訟の場合、きちんと口頭弁論の機会が与えられているので、その機会に反論して時効の主張をしなかったのが悪い、というのが民事訴訟法の考え方なのです。ですから通常の訴訟をされた時に放置してしまうのは本当にマズイことなのです。

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