司法書士ジャーナル
橋本司法書士事務所ブログ

4月 02 2020

アパートの未払い賃料はどうなるのか 自己破産(35)

4:38 PM 自己破産

未払いのままだと破産債権になる

自己破産の場合、借金に該当するものは全て破産債権に含めなければいけません。
「この借金だけは返したいから、破産債権には含めない」という扱いが許されていないのです。
そして、アパートの賃料を未払いのまま放置しておくと、それは借金と同じとみなされます。従って、破産債権として扱われることになります。

未払い賃料が破産債権になると、アパートを追い出されるリスクがある

アパートを貸している大家さんの立場からすると、未払いの賃料が破産債権になったら回収が不可能になりますから、「出て行ってくれ」という話になります。
追い出されてしまったら、次のアパートを借りるために引っ越し代等の余分な費用がかかることになりますから、何としても避けたいところです。

自己破産するならば、まずは未払いの賃料を支払ってから

このように追い出されるリスクがありますから、賃料未払いのまま自己破産するのはオススメできません。住むべき場所を確保しておくのは何よりも優先するべきです。ですから、自己破産する前に未払いの賃料は支払っておきましょう。

偏頗弁済とは?

自己破産に詳しい人は、偏頗弁済という専門用語をご存じかもしれません。偏頗弁済とは特定の債権者だけ返済することを言います。これをやると返済を受けた債権者だけ得をすることになるので、自己破産では禁止されている行為です。

未払い賃料の返済は偏頗弁済にならないのか?

厳密にいえば偏頗弁済になるでしょう。しかし、多くの裁判所では「住む場所を失ってしまうリスク」の方を重要視する傾向があり、きちんと事情を説明した上申書を提出すれば、未払い賃料の支払いを認めてくれることが多いです。
私の事務所でも同様のケースで、ほとんどの場合認めてもらっています。

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