6月 24 2021
オリコの不当請求 時効(92)
オリコとは、どんな会社か?
株式会社オリエントコーポレーション(通称オリコ)は大手のクレジット会社です。ほとんどの方が名前を聞いたことがあるでしょう。自動車などの各種ローンやオリコカードによるローン、他にも銀行ローンの保証会社など色々なローンを取り扱っています。現在の本社は東京都千代田区麹町になっています。
オリコの特徴
オリコの特徴として、長年支払わないまま放置しても、他の債権回収会社などに債権譲渡するケースが非常に少なく、そのままオリコが債権を持ち続けていることが多いです。ですから架空請求と間違えるケースが少なく分かり易いと言えます。
ただし銀行ローンを借りて、そのローンの保証会社にオリコがなっているケースでは、銀行ローンが未払いになった段階で保証会社であるオリコが代位弁済を行い、債権がオリコに移ります。この場合は、借りたのは銀行でも請求はオリコから来ることになります。
オリコから届く請求書類
オリコからは以下のようなタイトルの請求書類が届くことが多いです。
オリコから届く「ご提案」について
最近多いのが「ご提案」というタイトルの書面です。内容は以下のとおりです。
長期間未払いの状態だと驚くような金額の損害金が上乗せされています。「残元金を一括で支払ってくれれば、損害金を全額免除してあげますよ」、という一見魅力的に見える提案がされています。また、「このまま放置すると損害金の金額が増すばかりで、何のメリットもありませんよ」という警告のメッセージも書かれています。
請求金額の詳細が一覧表で書かれています。
キャッシングやローンの場合は、元本・利息・損害金の記載があります。
ショッピングの場合は、商品名・割賦金額合計・割賦金・未払手数料・損害金の記載があります。
一括で支払った場合の請求金額が書かれています。利息・手数料・損害金が免除されて元金のみの請求になっています。
請求金額一覧の下に有効期限が書かれていて、免除できるのは有効期限までと強調しています。
オリコの請求の注意点
有効期限が設けられていて、期限内に払えば元金のみにしてくれるという誘い文句が書かれていますので、ついオリコに連絡して支払いの約束をしてしまいそうになります。しかし、それがオリコの狙いなのです。
もし誘惑に負けてオリコに連絡して支払いの約束をしてしまった場合、その会話が録音されていたら、後で「支払の約束があるので時効ではない」とオリコから主張されてしまう恐れがあります。
他にも「回答書」という用紙が同封されていて、その回答書には支払いの条件などをチェックする欄があり、うっかりチェックして署名して返送またはファックスを送ったりしてしまうと、「支払の約束」の証拠が書面でオリコの手に渡ってしまいます。これは法的にはかなり有力な証拠になりますので、送った後での時効での解決はかなり困難になるでしょう。
時効の可能性があるならば、上記のような行為はしないように注意しましょう。
消滅時効による解決法
最後の取引日から5年以上経っている場合は時効で解決できる可能性が高いです。しかし、例え時効期間が経過していても請求自体は違法ではないため、放置しても請求は止まりません。いずれ自宅を訪問されたり裁判を起こされる可能性もあります。これが刑事事件の時効とは異なるポイントです。
ただし、法的に整った時効援用通知を専門家に出してもらえば、ほとんどのケースで請求が止まり、支払いを拒否できます。
しかし、相手に連絡をして、安易な発言をすると後に時効を援用できなくなる場合があります。相手は債権回収のプロですから、個人での対応はリスクがあるので注意しましょう。
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