10月 25 2010
シリーズ 最近の状況⑦ 中堅業者
本日は中堅業者についての、お話です。
中堅業者とは、例えば、フロックス(旧クレディア)、丸和商事(ニコニコクレジット)、トライト、アペンタクル(旧ワイド)、SFコーポレーション(旧三和ファイナンス)、クラヴィス(旧クオークローン)、ネオラインキャピタル、エイワなどです。もちろん、上記以外にも中堅業者はありますが、割と代表的なものを取り上げてみました。基本的には、主要業者には含まれないけど一応、複数の都道府県にまたがって展開をしている業者ということになります。
これらの中堅業者に共通して言えるのは、過払金を満額支払ってくる業者は、最早、ほとんど無いということです。6割、5割は当たり前で、ひどいところは1割という業者もあります(アペンタクル、クラヴィスなどで、倒産した旧クレディアより低い)。
これらの低い回収率に怒って、判決まで取って差し押さえをしても、結局のところ、ほとんど回収は望めません。銀行口座は空になっているか、あるいは既に多くの差し押さえが入っていて配当金はスズメの涙ほどしか取れなくなっているかです。まさに過払金を回収する側にとっては、惨憺たる状況になっています。中堅で、この状況ですから、地方限定の小規模業者に至っては、回収自体が出来なくなっているところも多々あります。例え何割かでも回収できるだけ、中堅業者はまだマシな方なのかもしれません。
過払いに関しては、こんな状況の中堅業者ですが、こと借金が残った場合は、がらっと態度が変わって、非常に強硬な請求をしてくるところが多いです。一括払いでも遅延利息のカットには、いっさい応じないで、ひどい業者だと実際の支払日までの利息を請求してきます(通常は、付けても契約日までです)。
分割になると更に深刻で、高額の将来利息を要求してくる業者が少なくありません。過払金の支払は徹底的に減らしているくせに、全くひどい対応です。まあ、中堅業者に関しては、いつ倒産してもおかしくないと言われているところが多いので、仕方が無い側面もあるのかもしれませんが。
今回の武富士の倒産で、中堅業者の態度は、ますます悪くなるのではないかと懸念しています。過払いに関しては、まだ、減額してでも回収できているうちに請求した方が良いでしょう。
では次回は、クレジット会社について取り上げます。









