1月 24 2023
ドコモdカードの任意整理 任意整理㉟
ドコモdカードとニッテレ債権回収
ドコモdカードで未払いが発生すると、ニッテレ債権回収の「ドコモdカード受託センター」というところが窓口として対応することになります。
従って、専門家が間に入って任意整理をする場合もドコモdカード受託センターが交渉相手になります。このように自前で交渉窓口を用意していないカード会社は珍しいと思います。
ドコモdカード受託センターの厳しい対応
ニッテレ債権回収のドコモdカード受託センターは任意整理の対応が非常に厳しいです。カード会社でここまで厳しいところは珍しいです。具体的に何が厳しいのかを説明しましょう。
- 3年以上の分割を認めない
通常クレジット会社は消費者金融よりも長期分割に応じるところが多く、5年分割でまとまるケースも良くあります。
しかし、ドコモdカード受託センターは3年を超える分割には応じてくれません。よって3年分割で払えない時は個人再生か自己破産を検討することになります。
- 1回の返済額が5000円以上
1回の最低返済額も通常のクレジット会社よりも高いです。1000円でもOKというところも多いなかで、5000円はかなり高いですね。
- 遅延損害金は、ぎりぎりまで付ける
司法書士が任意整理をすると業者が事務所に債権届を送ってきます。その債権届出日までの遅延損害金を、きっちり上乗せされます。
- 家計の開示
分割契約を結ぶ前に収入と支出の状況を詳しく報告させられます。ドコモdカード受託センターほど細かい家計を聞いてくる業者は、私の経験ではありません。
携帯電話の通話料金とは別にできるか?
これはドコモdカードの任意整理の唯一の良いところではないかと思いますが、ドコモの携帯電話とは切り離してドコモdカードの分だけで任意整理をすることが可能です。従って、ドコモdカードの任意整理をしてもドコモの携帯電話を利用できます。
結論
ドコモdカードの任意整理は数ある業者の中でも相当に厳しい方になります。正直、ここまで厳しくしているのは何故なんだと不思議に思います。厳しくしたことによって破産が増えたら(増えるでしょう)、ドコモdカードにとっても不利益になるでしょう。
このような融通の利かなさは、むかし国営企業だったころの名残でしょうか。(若い方は知らないかもしれませんが、NTTは昔の電電公社です)
ドコモdカードの任意整理を検討している場合は、先ほど説明した条件をクリアしているかを確認しましょう。クリアできていない場合は個人再生か自己破産を検討してください。
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