12月 18 2024
法テラスの活用
法テラスとは
法テラスは正式名称を日本司法支援センターと言い、司法書士や弁護士に依頼したいけれど報酬の支払いが厳しい人をサポートしている団体です。
ただ健康保険などの政府の機関と違って民間の団体なのでサポート能力には限界があります。自動的に減額や免除をしてくれる訳ではありません。
法テラス契約司法書士
まず法テラスと契約している司法書士や弁護士でないと利用することができません。契約するかどうかは司法書士や弁護士の自由なので、契約していない司法書士も結構います。利用したい場合は「そちらの事務所では法テラスを利用できるか」と聞いてから相談に行きましょう。
※契約している司法書士や弁護士が少ないのは、法テラスから司法書士や弁護士に支払われる報酬の基準が、通常の報酬の相場よりも低いということがあげられます。
法テラスを利用するには資力基準がある
法テラスは健康保険のように誰でも利用できるわけではなく資力基準があります。資力基準とは収入や財産の基準のことです。支払いが厳しい人のために設けられた制度なので、高収入や財産のある人は除外されています。一定の収入以下、あるいは一定の財産額以下でないと利用できません。
資力基準はかなり細かく決められていて、家族構成や住んでいる地域が都会か地方かでも異なります。全ての基準を書いていると長くなりすぎるので省略します。
当てはまるかどうかは事務所での相談の時に調べてもらってください。基準が細かいので相当に色々と聞かれるとは思います。
手続が成功する可能性があること
法テラスの利用基準には「手続が成功する可能性があること」というのがあります。ようは失敗する確率が高い案件では利用できないということです。
例えば自己破産で、借金の9割以上が株式投資の失敗による損失だったりした場合は、免責不許可になる可能性が高いです。このケースだと法テラスの審査で引っかかって通らないことが充分に考えられます。
法テラスの利用で完全に免除されるわけではない
法テラスは基本的には免除ではなく長期の分割払いになります。ただし司法書士や弁護士事務所では取り扱ってもらえないような、かなり長期間の分割払いが可能です。例えば毎月5000円以下の分割などは法テラスでないと正直難しいでしょう。
仕組みとしては、法テラスから司法書士や弁護士に対して一括で報酬が支払われます。法テラスが報酬を肩代わりするイメージです。その後、肩代わりした報酬を法テラスが長期分割で利用者に請求するというものです。ちょうどクレジットカードでの商品の購入と仕組みが似ていますね。
では無職で全く収入が無い人は利用することができないかと言うと、実は利用する方法があります。次はそれについて説明しましょう。
生活保護を受けていれば法テラスの支払いは全額免除される
法テラスの分割払いが全額免除される場合があります。それは利用者が生活保護を受けている場合です。つまり生活保護を受けている方は、法テラスを利用すれば無料で司法書士や弁護士に依頼して手続をすることが可能ということです。
この事実を知らない生活保護受給者も多いので、この機会に覚えておきましょう。
消滅時効について、より詳しい情報が知りたい場合は消滅時効のページをクリック
自己破産について、より詳しい情報が知りたい場合は 自己破産のページをクリック









