1月 17 2013
個人再生解決事例①
自動車の取り扱いの変更で、自動車が手元に残ったのが印象的な事例です。
Tさん、男性、住宅ローン有り
40代、会社員
借入先 6社、 借入総額 約900万円
当初、住宅ローンを組んだ時には問題なく返済できていたんですが、途中、転職になりボーナスの額が大幅に減ってしまった時から住宅ローンのボーナス払い分の返済が苦しくなりました。それで、ボーナス払いをのりきる為にクレジットカードや消費者金融のキャッシングを利用するようになりました。今、考えると、これが全ての始まりだったように思います。
一向にボーナスが上がる気配も無いので、貸金業者への返済のたしになるかもと思い、パチンコを始めてしまいました。学生時代は結構、勝っていたので、何とかなるかもと思っていたのですが、現実はそんなに甘くはなく、かえって借金を増やすことになってしまいました。
悪いことは続くもので、こんな苦しい時に入院が必要な病気にかかってしまいました。退院した後も元の体力は戻らず、前と同じようには働けなくなってしまいました。それが原因で、結局、再び転職することになり、今度はボーナスだけでなく毎月の給料も減ってしまいました。ただ、体力的には前の会社よりも楽だったので、徐々に体調は良くなっていきましたが、その代わり、経済的には一層、苦しくなり、借入の金額が増えていきました。
丁度、この頃、子供の学費がかかる時期に重なりました。とても貯金では対応できず、日本政策金融公庫から学資ローンを借りることになりました。自分のせいで子供の将来を狭めるようなことは、どうしてもしたくなかったのです。
より生活が苦しくなり、毎日、借金の支払いをどうするかを考えるようになり、精神的にも追い詰められていきました。夫婦ゲンカも多くなり、妻とは別居するようになりました。妻の収入があてにできなくなったので、ついに住宅ローンの支払いが苦しくなり、このままでは住宅を失ってしまうという危機感が高まり、もう普通の方法で借金を払っていくのは無理だと観念して債務整理を考えるようになりました。ネットで調べるうちに住宅を維持しながら他の借金を減らせる方法があることを見つけ、司法書士の先生にお願いすることにしました。
最初は、住宅が守れるなら、車はあきらめるしかないかと思っていましたが、先生に聞くと、「最近、取り扱いが変わったので、車は残るかもしれない」と言われました。それで手続を進めていくと、本当に車が残りましたので、すごく助かりました。正直、都会ではないので、車がないと生活が非常に不便なのです。
無事に支払える金額に減額され、住宅も車も残り、妻も最近では理解してくれるようになってきました。本当に手続をして良かったと思っています。
○司法書士からのコメント○
相談に来られた時には、かなり切迫した状況でした。もう少し遅くて住宅ローンの滞納が始まっていたら、これほどスムーズには進まなかったかもしれません。(他の借金の滞納はありましたが、住宅ローンの滞納はありませんでした)
車の件では、最高裁判所の判決が出てから取り扱いが変更になり、現在では、車検証の所有者名義がローン会社になっていない場合は、ローン会社は車を引き上げることが出来ないということになっています。今回の件は、これに該当した為、ローン会社も車の引き上げをあきらめました。ラッキーだったと言えるでしょう。
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