司法書士ジャーナル
橋本司法書士事務所ブログ

1月 24 2019

アビリオ債権回収と札幌簡易裁判所 時効(41)

7:55 PM 時効

北海道・東北地域からの依頼

アビリオ債権回収は、私の地元の名古屋周辺や関東地域からの依頼の場合、支払督促を利用した裁判をやってくることが多い業者です。それで、私はてっきり、「アビリオは全ての地域で支払督促を多用している」と考えていましたが、それは間違いだったようです。

北海道や東北地域からの依頼の場合、アビリオ債権回収は札幌簡易裁判所に訴状を提出して通常訴訟をしてくることが多いことが分かりました。従って、これらの地域に住んでいる人は、札幌簡裁から原告アビリオ債権回収の訴状が届いた場合は、消滅時効の可能性を疑ってみましょう。

札幌簡易裁判所の訴状

札幌簡易裁判所から届く訴状には、どのような経緯でアビリオ債権回収が現在の債権者になったのかが詳しく書かれています。例えば、借りた時の業者が三洋信販だった場合は、三洋信販がプロミスに吸収され、その後プロミスがSMBCコンシューマーファイナンスと商号を変更し、次にSMBCコンシューマーファイナンスがパル債権回収に債権譲渡して、更にパル債権回収がアビリオ債権回収に吸収合併された、というような内容です(非常にややこしいですね。訴状を書く方も大変でしょう)。

ただし、請求された債務者にとって大切なのは、最後に借りた日付と最後に返済した日付です。通常は訴状に計算書という表が添付されていて、計算書を見ればすぐに分かるようになっているのですが、アビリオの訴状は計算書が付いていない場合もあります。

その時は訴状の中身を見るしかありません。詳しく読むと、「〇年〇月〇日から〇年〇月〇日まで○○円を貸し付けた」という記述が見つかります。この記述から最後に借りた日付が分かります。

次に「期限の利益喪失日」とか「最終入金日」という記述が見つかります。この日付が最後に返済した日付となります。

これらの日付の両方が5年以上前であれば、消滅時効が完成している可能性が非常に高くなります。しかし、放置してしまえば、裁判は負けてしまいます。

アビリオ債権回収から訴状が届いた時の解決法

消滅時効が完成している可能性が高ければ、判決が出るまでは裁判で勝てる確率が高いです。その為には、訴状に同封されている「口頭弁論期日呼出状」に記載された出頭期日までに答弁書を出して反論する必要があります。(呼出状には1週間前などと書かれていますが、実際はぎりぎりでも大丈夫です)

答弁書を出さないで欠席すると裁判では負けてしまいますので要注意です(例え時効が完成していても負けます。反論が無いということは被告が負けを認めたと判断されるのが民事裁判のルールです)。

答弁書の提出を専門家に依頼する場合は、委任状のやり取りの時間も含めて、なるべく早くに依頼するようにしましょう。(限られた期間に正確な答弁書を出す必要がありますので、専門家に依頼した方が良いケースだと思います)

法的に正確な反論が記載された答弁書が提出された場合、通常は数週間内に札幌簡裁から取下書が送られてきます。アビリオ債権回収が「勝ち目が無い」と判断して自らの裁判を取り下げてくるのです。これで解決となります。

あとアビリオ債権回収の場合、裁判を取り下げるのと同時に「契約書原本」と「債務不存在証明書」を送ってきます。これは時効で解決した場合、法的には送る義務の無い書類なので、圧倒的に送らない業者の方が多いのですが、アビリオ債権回収は自主的に送ってくるのです。これは評価しても良いポイントでしょう。

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