3月 29 2022
東京スター銀行の任意整理 任意整理(32)
保証会社からの請求
任意整理のブログで何度かふれましたが、銀行に対して司法書士や弁護士が受任通知を送ると、保証会社に債権が移転します。具体的には保証会社が代わりに銀行に返済して、新たに保証会社が債権者となり請求してきます。
これを専門用語で「代位弁済」と言います。代位弁済が行われると銀行は無関係な存在となり、保証会社と債務者の取引関係になります。
東京スター銀行の保証会社
東京スター銀行に対して任意整理の受任通知を送ると、しばらくすると東京スター・ビジネス・ファイナンスという保証会社に代位弁済されます。
東京スター・ビジネス・ファイナンスが新たな債権者となり、司法書士や弁護士と任意整理の交渉を行う相手となるのです。
東京スター・ビジネス・ファイナンスの特徴
東京スター・ビジネス・ファイナンスは分割交渉自体には協力的です。長期の分割にも割と応じてくれます。ただし、一つだけ厳しい部分があります。それは分割に応じる時の情報開示です。
通常の業者の場合、情報開示は月の収入と支払可能額、債権者の数と債権総額、勤め先の情報などです。無利息の分割ですから、このくらいの情報開示は仕方がありません。
しかし、東京スター・ビジネス・ファイナンスの場合、更に月の詳しい支出の内訳を聞いてきます。
例えば、住居費・管理費・駐車代・ガソリン代・公共交通費・食費・光熱費・通信費・保険・車のローン代・養育費・教育費などです。
そして、通常よりも多い金額があると、理由も聞いてきます。「この部分は多いから減らして返済に回せるんじゃないか」という具合です。
東京スター・ビジネス・ファイナンスの任意整理
任意整理にはメリットが多く、そのなかでも一番のメリットは「裁判所を通さないで手続ができる」という部分です。
確かに東京スター・ビジネス・ファイナンスは、他の業者に比べると家計について詳しく聞いてくるところがあります。しかし、自己破産や個人再生などの裁判所を通す手続を取った場合、家計の状況は当たり前に聞かれる事項になります。むしろ裁判所の方が、より詳しく報告しなければなりません。
ですから、長期分割に応じてくれる良い部分もあるので、任意整理が可能ならば迷う必要は無いと私は思います。
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