司法書士ジャーナル<相続>
橋本司法書士事務所ブログ

2月 01 2019

遺産承継(遺産整理)⑭ 野村証券の相続手続

いきなり振り込めないので注意

亡くなった方が野村証券に証券口座を持っていることは珍しくありません(証券業界最大手ですから)。その証券口座の残高を遺産承継する場合、解約した後、相続人名義の銀行口座に振り込むという形を取ることが多いです。
しかし、野村証券の場合、証券口座を解約した後すぐに他行に振り込むという手続が出来ません(この点、ゆうちょ銀行と似ていますね)。一旦、相続人名義の野村の証券口座に解約金を移してからでないと他行へ振り込めないのです。

相続人が証券口座を持っていない時は?

相続人が野村証券の証券口座を持っていれば話は早いのですが、私の経験では持っていないことの方が圧倒的に多いです。その時は、相続人が野村に証券口座を開かなくてはなりません。もっとも司法書士が遺産承継業務を代行している場合は、司法書士が他行への振込のために野村に証券口座を作りますので、相続人が作る必要はありません。

新しく作った証券口座はどうなるの?

振込のためだけに野村に証券口座を作ったとしても、その後、証券取引をするつもりが無いならば不要な口座になります(大半の人が当てはまるでしょう)。
その場合は、振込専用口座を作って振込と同時に閉鎖してもらう手続が可能です。私が遺産承継業務を引き受けた場合も、振込と同時に口座を閉じてもらっています。
「そんなことをするくらいなら、最初から直接振り込めるようにすれば良いのに」と思われた方も多いと思いますが、まさにその通りだと私も思います。野村証券にその旨、伝えたこともありますが、「確かに手間ですよね。でも会社の規則なので」と変わる気配はありませんでした。

このように野村証券の相続手続は特殊な部分があります。また手続にかなり時間がかかることも注意です。解約金が振り込まれるまでの時間は銀行よりも遅いですから、先に手続をするのが効率が良いでしょう。

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