司法書士ジャーナル
橋本司法書士事務所ブログ

3月 7th, 2025

3月 07 2025

クレディアの「ご入金のお願い」時効(144)

クレディアとは

クレディアは静岡市駿河区に本社がある中堅消費者金融でしたが、現在は貸付を行っておらず、未払い債権の回収が主な業務となっています。このような業者を「みなし貸金業者」と言います。みなし貸金業者は債権回収会社(サービサー)とは異なります。

ステーションファイナンス(スタッフィ)の未払いの請求

クレディアは日本保証と言う業者から複数の未払い債権の承継を受けています。その中でも目立つのがステーションファイナンス(スタッフィ)の未払い債権です。

従って、昔、ステーションファイナンス(スタッフィ)から借入をしていた人はクレディアから請求を受ける可能性があります。架空請求と誤解しないように注意しましょう。

クレディアからの請求

クレディアからの請求は消滅時効で解決できる可能性が極めて高いです。

なぜなら平成27年に貸付業務を廃止してしまったので、それ以降は借入が発生しません。従って、5年以上支払いが無ければ時効期間が経過している確率が高いからです。

クレディアからの裁判

クレディアは頻繁に裁判をしてくる業者です。私の経験では株式会社ギルドとクレディアの2社は特に裁判の件数が多い印象です。

時効期間が経過した後での裁判は、判決が出る前に適切な反論をすれば勝つことが可能です。時間との勝負なので早めに時効に詳しい専門家に相談しましょう。

クレディアから届く「ご入金のお願い」

クレディアから「ご入金のお願い」という書面が届くことがあります。内容は、「とっくに支払期日が過ぎているので〇年〇月〇日までに入金してください」という前置きで、その下に借金の詳しい内容が書かれています。

クレディアからの請求の対処法

クレディアからの請求書は比較的詳しい内容が書かれていることが多いので、時効になっているかどうかの判断はしやすいです。下の段の借金の内容の部分に「約定返済日」「期限の利益喪失日」「代位弁済日」などの項目を見つけたら、その日付から5年以上経っていれば、法的に正確な時効援用通知を送ることで請求を止めることができます。

クレディアの請求書に書かれた事件番号

クレディアから過去に裁判を起こされている場合、請求書類に裁判の事件番号が書かれていることが多いです。それは以下のような記載になります。

「静岡簡易裁判所 平成〇年(ハ)第〇〇号」

(ハ)というのは民事訴訟であることを表す裁判の記号です。平成〇年に静岡簡裁に裁判を起こされたということが分かります。この記載が見つかったら裁判の年から少なくとも10年は経過していないと時効にはなりませんので注意してください。なぜ5年ではないのかというと、裁判で判決が出ると時効期間が10年に延長されるからです。

クレディアは分割に応じない

クレディアは時効にならなかった場合、非常にやっかいな業者です。なぜなら分割払いに応じてくれない業者だからです。この点も株式会社ギルドと似ていますね。利息や損害金の減額にもなかなか応じてくれないので、長期間の未払いがある場合はかなりの高額でも一括請求してくることが多いです。

こうなると任意整理などの分割払いを前提にした方法は取れないので、うっかり裁判を放置して判決が出てしまった場合などは、自己破産を検討するしかないでしょう。

当事務所では時効でなかった場合の自己破産の申立にも対応していますので、当てはまる場合はご相談ください。

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