3月
07
2025
クレディアとは
クレディアは静岡市駿河区に本社がある中堅消費者金融でしたが、現在は貸付を行っておらず、未払い債権の回収が主な業務となっています。このような業者を「みなし貸金業者」と言います。みなし貸金業者は債権回収会社(サービサー)とは異なります。
ステーションファイナンス(スタッフィ)の未払いの請求
クレディアは日本保証と言う業者から複数の未払い債権の承継を受けています。その中でも目立つのがステーションファイナンス(スタッフィ)の未払い債権です。
従って、昔、ステーションファイナンス(スタッフィ)から借入をしていた人はクレディアから請求を受ける可能性があります。架空請求と誤解しないように注意しましょう。
クレディアからの請求
クレディアからの請求は消滅時効で解決できる可能性が極めて高いです。
なぜなら平成27年に貸付業務を廃止してしまったので、それ以降は借入が発生しません。従って、5年以上支払いが無ければ時効期間が経過している確率が高いからです。
クレディアからの裁判
クレディアは頻繁に裁判をしてくる業者です。私の経験では株式会社ギルドとクレディアの2社は特に裁判の件数が多い印象です。
時効期間が経過した後での裁判は、判決が出る前に適切な反論をすれば勝つことが可能です。時間との勝負なので早めに時効に詳しい専門家に相談しましょう。
クレディアから届く「ご入金のお願い」
クレディアから「ご入金のお願い」という書面が届くことがあります。内容は、「とっくに支払期日が過ぎているので〇年〇月〇日までに入金してください」という前置きで、その下に借金の詳しい内容が書かれています。
クレディアからの請求の対処法
クレディアからの請求書は比較的詳しい内容が書かれていることが多いので、時効になっているかどうかの判断はしやすいです。下の段の借金の内容の部分に「約定返済日」「期限の利益喪失日」「代位弁済日」などの項目を見つけたら、その日付から5年以上経っていれば、法的に正確な時効援用通知を送ることで請求を止めることができます。
クレディアの請求書に書かれた事件番号
クレディアから過去に裁判を起こされている場合、請求書類に裁判の事件番号が書かれていることが多いです。それは以下のような記載になります。
「静岡簡易裁判所 平成〇年(ハ)第〇〇号」
(ハ)というのは民事訴訟であることを表す裁判の記号です。平成〇年に静岡簡裁に裁判を起こされたということが分かります。この記載が見つかったら裁判の年から少なくとも10年は経過していないと時効にはなりませんので注意してください。なぜ5年ではないのかというと、裁判で判決が出ると時効期間が10年に延長されるからです。
クレディアは分割に応じない
クレディアは時効にならなかった場合、非常にやっかいな業者です。なぜなら分割払いに応じてくれない業者だからです。この点も株式会社ギルドと似ていますね。利息や損害金の減額にもなかなか応じてくれないので、長期間の未払いがある場合はかなりの高額でも一括請求してくることが多いです。
こうなると任意整理などの分割払いを前提にした方法は取れないので、うっかり裁判を放置して判決が出てしまった場合などは、自己破産を検討するしかないでしょう。
当事務所では時効でなかった場合の自己破産の申立にも対応していますので、当てはまる場合はご相談ください。
クレディアについて、より詳しい情報が知りたい場合は以下をクリック
↓
クレディアのページ(債務整理サイト)
2月
28
2025
UCSの任意整理
UCSは愛知県稲沢市に本社があるカード会社です。ピアゴ・アピタ・ドンキホーテなど地元で有力な小売店の提携カードなので、愛知県では利用者が多い印象です。
UCSカードの任意整理は以前は非常に柔軟な対応で、5年の長期分割でも問題なく応じてくれました。ところが最近は変わってきています。
UCSの任意整理の対応の変化
UCSカードの任意整理に対する姿勢は、最近めっきり厳しくなりました。5年分割には、ほとんど応じてくれなくなりました。今では3年分割が主流になります。3年で払えそうもない場合は個人再生や自己破産などを検討せざるを得ないでしょう。
任意整理のメリット
もっとも3年分割で払えるならば任意整理で解決した方が良いでしょう。大きなメリットが二つあるからです。
メリットの一つ目が裁判所を介さないことです。司法書士や弁護士が直接に業者と交渉するので解決までの時間が破産などに比べて早いです。
メリットの二つ目が、将来利息がかからないことです。何もしなければクレジットの返済には利息が取られています。支払額のうち一定額は利息の返済なので元金はなかなか減りません。ところが任意整理をすると支払額は100%が元金返済になります。支払った分だけ確実に元金が減っていくのです。
ポイントの失効
もしポイントがある程度貯まっている場合は、任意整理をする前にポイントを清算しておきましょう。任意整理をするとカードの利用が停止されますのでポイントも使えなくなるからです。
任意整理について、より詳しい情報が知りたい場合は任意整理のページへ
2月
21
2025
エムユーフロンティア債権回収とは
エムユーフロンティア債権回収は三菱UFJフィナンシャルグループの債権回収会社です。本社は東京ですが各地に支店や営業所がある大手の債権回収会社です。
三菱UFJ銀行から借入をしているとエムユーフロンティア債権回収に債権譲渡されて請求されることがあります。他にも三菱電機クレジットなどの三菱系の金融機関の未払い金がエムユーフロンティア債権回収に債権譲渡されることもあります。
また少し複雑なケースだと、三菱UFJ銀行から三菱UFJ保証会社に代位弁済されて、その後、エムユーフロンティア債権回収に債権譲渡されて請求されるという場合もあります。
エムユーフロンティア債権回収から届く請求書
エムユーフロンティア債権回収から届く請求書には次のようなタイトルの書面が確認できています。(他にもあるかもしれません)
「催告書」・「特別和解のご提案」「お支払いのご依頼」「受託通知書」「債権譲渡通知書」などです。
エムユーフロンティア債権回収に対する消滅時効の援用
エムユーフロンティア債権回収から請求された未払い金の最後の支払いから5年以上経っていたら時効で解決できる可能性が高いです。放置しても請求は止まらず、いずれ訪問されたり裁判されたりしますので、時効に詳しい専門家に相談しましょう。
三菱UFJ保証会社からエムユーフロンティア債権回収に債権譲渡された場合
銀行に対して三菱UFJ保証会社が代位弁済をして、その後、エムユーフロンティア債権回収に債権譲渡されている場合は、時効の起算点はいつからなのか一般の人には分かりにくい部分があるでしょう。
時効の起算点とは時効の年数を数え始める日という意味です。時効の起算点から5年経っていれば時効の援用で請求を止めることができます。
結論から言うと時効の起算点は銀行に対して三菱UFJ保証会社が代位弁済をした日付になります。ここで注意して欲しいのは債権譲渡日ではないということです。三菱UFJ保証会社からエムユーフロンティア債権回収に債権譲渡された日は時効期間の計算には関係ありません。間違えやすいので覚えておきましょう。
特別和解のご提案に注意
エムユーフロンティア債権回収から届く「特別和解のご提案」という書類には特に注意が必要です。理由は「連絡をしてくれれば減額します」という提案が書かれているため、つい誘われて連絡してしまう人がいるからです。
減額幅も相当大きく書かれていて「利息や遅延損害金を70%減額」のような記載も見られます。そんなに減額してくれるならと連絡してしまうと、相手はプロの債権回収会社ですから「支払いの約束」に誘導されて録音されてしまったら、後で時効の援用ができなくなってしまいます。
冷静に考えると減額してくれるのは「利息や損害金」で元金をカットしてくれる訳ではありません。また時効で解決できれば1円も支払う必要は無い訳ですから、あきらかに損な取引なのです。くれぐれも連絡しないように注意しましょう。
消滅時効について、より詳しい情報が知りたい場合は消滅時効のページをクリック
2月
17
2025
JICCとCIC
事故情報(いわゆるブラックリスト)を登録している信用情報機関として2大メジャーと言われるのがJICCとCICです。JICCは元々は消費者金融系で、CICはクレジット系で始まりました。
しかし今ではそういう区別は無くなってきています。通常、事故情報を調べる時は、この両方に対して開示請求をします。
事故情報の削除や訂正は加盟業者しかできない
誤解されている人が多いのですが、司法書士や弁護士がJICCやCICに対して削除要請をすることはできません。事故情報の削除や訂正ができるのは、あくまで加盟している貸付業者だけです。
従って、加盟業者によって削除や訂正のタイミングが異なることが実際にあります。故に「事故情報を削除します!」とうたっている事務所があったら、厳密には間違いということになりますね。
JICCと時効援用
JICCは時効援用によって事故情報が削除されるタイミングがCICよりも早いのが特徴です。時効援用されて時効が成立したことを加盟業者がJICCに報告すると、割とすぐに報告された業者の事故情報を削除してくれるようです。
CICと時効援用
CICは、JICCに比べると削除や訂正のタイミングが遅いです。時効援用されて時効が成立したことを加盟業者がCICに報告すると、残高は「0」、終了状況は「完了」、保有期限「5年後の日付」に報告された業者の情報が訂正されるようです。そして5年後に情報自体が削除されることになります。
この残高0の5年間の情報をどのようにとらえるかは人によります。残高0なので事故情報では無いと考える人もいれば、記載自体が残っているので事故情報だと考える人もいます。
債権回収会社と事故情報
これも非常に多くの人が誤解していますが、債権回収会社は信用情報機関の加盟業者にはなれません。なぜなら信用情報機関に登録できるのは貸付をしている業者だからです。回収だけを行っている債権回収会社は、そもそも登録も削除もできませんし、信用情報を見ることもできないのです。
そして昔は貸付をしていたが今は回収しか行っていない業者のことを「みなし貸金業者」と言いますが、みなし貸金業者も債権回収会社と同じで信用情報機関の加盟業者ではありません。クレディアやギルドなどがありますね。
債権譲渡と事故情報の関係
かなり昔の借金が、元々借りた業者から債権回収会社やみなし貸金業者に債権譲渡をされて請求されるパターンは年々増えています。この場合の事故情報の削除は通常とは異なります。
まずJICCの場合は債権譲渡されてから1年を経過すると自動的に削除されます。CICの場合は債権譲渡されてから5年を経過すると自動的に削除されます。
ようするに債権回収会社やみなし貸金業者に債権譲渡をされた場合は時効援用とは無関係に時間の経過とともに事故情報は削除されるということになります。
信用情報に記載が無いからと言って架空請求とは限らない
この時に注意しなければならないことがあります。債権譲渡後JICCなら1年、CICなら5年で情報は消えてしまうので、消えた後で債権回収会社やみなし貸金業者から請求されて信用情報を確認しても記載が無いのです。
しかし正当に債権譲渡されていたなら架空請求ではありません。きちんと時効援用通知を送って解決しなければ請求は止まらないのです。
このように信用情報に記載が無くても架空請求では無いケースが実際にはあるということは重要なことなので覚えておいてください。
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2月
04
2025
水道・電気・ガス料金の時効
2020年3月までの水道・電気・ガス料金は短期消滅時効の対象で、時効期間は2年でした。
その後、2020年4月から民法が改正されて「権利を行使できることを知った時から5年」に変更されました。水道・電気・ガスの事業者が権利を行使できることを知らないとは認められないので、5年と考えて良いでしょう。
下水道使用料の消滅時効
水道料金には下水道使用料というものも含まれています。実はこの下水道使用料については2020年3月までは水道料金と時効期間が異なるのです。理由は電気・ガス・水道の料金は民法の規定に従うのに対して、下水道使用料は地方自治法の管轄になるからです。では下水道使用料の時効期間はと言うと、地方自治法で5年になります。ややこしいので誤解されている方も多いです。注意してください。
一方、2020年4月以降は民法が改正されて水道料金も5年になりましたので下水道使用料と時効期間が異なることは無くなりました。分かり易くなったと言えますね。
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1月
29
2025
日本保証とは
日本保証とは倒産した大手消費者金融の武富士の事業を承継した金融業者です。以前は株式会社ロプロという名称でしたが、途中で商号変更して株式会社日本保証になりました。
日本保証は引田法律事務所に債権回収を依頼していることが多い。
日本保証は旧武富士の債権回収事業を引田法律事務所に大量に依頼しています。ですから日本保証の請求は、引田法律事務所から届くことが多いです。
しかし中には、日本保証が引田法律事務所に依頼せずに直接請求書を送ってくるケースもあります。これは一体どういうことなのか理由は分かりません。引田法律事務所への依頼料を節約するつもりなのかもしれません。
日本保証から直接届く「事業承継のお知らせとご案内」
日本保証から「事業承継のお知らせとご案内」という書面が届くことがあります。内容は、倒産した旧武富士の債権を引き継いで請求している会社であること、以前の社名はロプロであること、話し合いたいので連絡して欲しいこと、などが書かれています。
日本保証から請求された時の対処法
「事業承継のお知らせとご案内」の契約内容が書かれている欄を見ると、「最終取引年月日」「支払の催告に係る債権の弁済期」という項目が見つかると思います。ここに書かれている日付が5年以上前ならば時効で解決できる可能性が高いです。当てはまる場合は時効に詳しい専門家に相談しましょう。
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1月
16
2025
差押の停止と取消
破産開始決定が出れば差押を停止できますが、差押自体が無くなるわけではありません。差押を取り消す(無くす)ためには免責決定が出る必要があります。
この辺りの詳しい事情は過去のブログ記事(自己破産㊴)にも記載しましたので参照してください。
差押の取り消しには執行裁判所に免責決定書を出す
差押を担当しているのは執行裁判所と言い、通常の民事訴訟などを担当している部署とは別になっています。差押を債務者側から取り消してもらうためには、自己破産の免責決定書を証拠として提出する必要があります。
実は証拠書類はそれだけでは足りません。なぜなら免責決定日にはまだ確定はしていないからです。
免責決定が確定するまで
免責「決定」が出された日には、まだ「確定」はしていません。債権者に免責決定に対して反論する機会が与えられているからです。ではいつ確定するのでしょうか。
免責決定が出されると官報に掲載されます。この官報に掲載されるまでが約2週間ほどかかります。そして官報に掲載されてから2週間の間、債権者は免責決定に対して不服申立ができます。これが債権者の反論期間です。
ただし免責決定まで進んで、債権者の不服申立でひっくり返る事例は私は見たことがありません。不服がある場合はもっと早い段階で債権者は言ってくるからです。
従って官報掲載から2週間経過後には、ほとんどのケースで免責決定は確定します。免責決定日から数えると約1ヶ月後くらいになりますね。
差押の取消には確定証明書も必要
免責決定が確定すると、確定証明書が取得できるようになります(自動的に交付される訳ではありません)。
執行裁判所は確定した証拠として確定証明書も要求してきますので、確定証明書の交付申請を破産が係属している裁判所の担当部署にすることになります。交付申請には申請書と一緒に印紙(1通150円)も必要です。確定証明書が取得できたら執行裁判所に差押の取消の申請をしましょう。
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自己破産
1月
10
2025
トラスト弁護士法人が差出人のギルドの請求書
昨年あたりからだと思いますが、ギルドの請求書類がトラスト弁護士法人という差出人で送られてくる事例が見られるようになりました。今までは無かったパターンなので驚いている方もいるかと思います。
トラスト弁護士法人はギルドの代理人なのか
通常は、弁護士事務所が貸金業者の請求をしてくる時は代理人になっていることが圧倒的に多いです。弁護士が代理人になった場合、交渉の窓口は弁護士事務所になり、連絡も全て弁護士事務所にしなくてはなりません。
ところがトラスト弁護士法人が送ってくるギルドの請求書には、「ご相談・お問合せ先」としてギルドのコールセンターの電話番号が記載されているのです。最初に見た時は「これは一体どうなっているのだ」と正直思いました。
トラスト弁護士法人はギルドの請求通知を代わりに出しているだけ
そこでトラスト弁護士法人に直接電話をして聞いてみました。すると、「トラスト弁護士法人はギルドの請求通知を送る業務を代行しているだけで、交渉の窓口になっている訳ではありません。ですからお問い合わせはギルドに対してしてください。司法書士の先生が通知を送る場合もギルドの住所に送ってください」という回答が返ってきました。
この回答には正直驚きました。ただ請求通知を送るためだけに弁護士に依頼するというパターンは他の業者も含めて聞いたことが無かったからです。弁護士に依頼するからには当然費用もかかるでしょうから、なんでそんなことをわざわざ弁護士に頼むのか不思議ですね。
トラスト弁護士法人から届く請求通知のタイトルと表現
トラスト弁護士法人から届く最初の請求通知は「受任通知書」となっています。
実はこのタイトルは正確ではありません。受任通知書は、司法書士や弁護士が交渉の代理人になったので、今後は本人(今回の場合はギルド)ではなく司法書士や弁護士に連絡してくるようにと通知する文書のことです。
しかし実際にはトラスト弁護士法人は交渉の窓口にはなっていないので、受任通知書というタイトルは変えた方が良いのではないかと個人的には思いますね。
あと、文面の中に「未払い金の債権管理にかかる業務の委託を受けました」という文言がありますが、これも交渉の窓口になっているように読めますので誤解が生じやすい表現だと思います。
トラスト弁護士法人の受任通知書の内容
トラスト弁護士法人の受任通知書は、ギルドが送ってくる「返済相談通知」よりも情報が不足しています。非常に限られた情報しか記載されていないのです。「元金・未収金・利息損害金・合計」ぐらいしか書かれていません。ギルドの返済相談通知ならば契約日や最終貸付日や約定返済日などが書かれていることが多いので、その差は歴然です。
弁護士に依頼しておいて、もともと出していた通知よりも情報が少ないのですから、ますます不思議です。これは推測ですが、弁護士を差出人にして情報を少なくしておけば電話をかけてくる債務者が増えるだろうという読みなのかもしれません。
トラスト弁護士法人から受任通知書が届いた時の対処法
トラスト弁護士法人から受任通知書が届いても、トラスト弁護士法人は通知書の代行をしているだけで交渉の窓口になっている訳ではありません。ですから今までのギルドの通知書と同じと考えるべきです。
残念ながら書かれている情報が少ないので書類からは最終返済日は分かりませんが、ご自身の記憶で5年以上返済をしていないのであれば時効で解決できる可能性が高いです。当てはまる場合は時効に詳しい専門家に相談しましょう。
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1月
08
2025
ジャパントラスト債権回収とは
ジャパントラスト債権回収はサービサーです。サービサーとは法務大臣の認可を受けた債権回収会社のことです。他の業者から債権を譲り受けたり、委託を受けたりして、未払い金の回収を専門に行っている会社になります。
ですからジャパントラスト債権回収からの請求は架空請求ではありません。聞いたことの無い名前だからといって無視して放置しないように注意しましょう。
ジャパントラスト債権回収の債権の内容
ジャパントラスト債権回収が請求するのはキャッシングローンとは限りません。エステや脱毛などのサービス業のローンやワイファイ等の通信料金やショッピング代金の未払い分が請求されることもあります。
ジャパントラスト債権回収から届く請求書
ジャパントラスト債権回収から届く請求書の種類としては、「債権譲渡通知書」「訴訟等申立予告通知」「預金・給与差押等予告通知」などがあります。
訴訟等申立予告通知については、あくまで予告なのでまだ訴訟等はされていないと考えて良いでしょう。 5年以上支払いが無い場合は時効の可能性が高いと言えます。
預金・給与差押等予告通知については、「債務名義取得後に差押を検討させていただく」と書かれているので、これもまだ判決等は取られていないと考えられます。5年以上支払いが無い場合は時効の可能性が高いでしょう。
ジャパントラスト債権回収の請求書の見方
ジャパントラスト債権回収から届く請求書の中に「期限の利益喪失日」という項目が見つかる時があります。これが記載されている時は、その日付から5年以上経っていれば時効の可能性が高いです。当てはまる時は時効に詳しい専門家に相談しましょう。
あと注意して頂きたいのは債権譲渡日は時効の判断の基準にはなりません。債権譲渡日が最近であっても時効で解決できるケースは多いので間違えないようにしてください。
ジャパントラスト債権回収への業務改善命令
債権回収会社は法務大臣が認可しているので違法行為等が認められた場合は、債権管理回収業に関する特別措置法に基づき、法務省から業務改善命令を受けることがあります。
ジャパントラスト債権回収は令和4年に法務省の立ち入り検査を受けていて、社内規範の不備や不順守、反社会勢力該当性の確認、内部監査の形骸化、弁済金の充当処理などの問題が発覚したため、業務改善命令を受けています。
その後、業務改善命令は令和6年3月11日をもって解除されています。
現在はジャパントラスト債権回収に業務改善命令は出ていない状況ですが、過去の経緯を考えるとあまり行儀の良い業者ではないという印象になってしまうのは仕方がないでしょう。
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12月
24
2024
保証人が自己破産すると、保証人を続けられるか
日本では実務上、保証人はほぼ100%が連帯保証人なので、この記事では保証人と言えば連帯保証人のことだと考えてください。
一般的には主債務者が自己破産して保証人が借金をかぶるというケースが多いと思いますが、逆に保証人が自己破産する場合はどうなるのでしょう。
まず保証人は主債務者とは無関係に自己破産することが可能です。感情的に迷惑をかけるという問題は別にして、法的には主債務者に告げる必要もありません。
では保証人が自己破産した場合、そのまま保証人を続けることができるのでしょうか。意外と思われるかもしれませんが、「自己破産したら保証人の資格が無い」という規定は法律上は存在しません。法的には続けられることになります。
しかし実務上は話は別です。金融機関が自己破産した保証人をそのまま認める可能性は限りなく低いでしょう。現実的には、保証人を続けるのは無理ということになります。
保証人が自己破産したら実務上はどうなるか
現実的には保証人は続けられないのですから、金融機関は別の保証人を新たに立てるように要求してくるでしょう。この要求には法律上の根拠があります。
民法450条2項には「保証人が弁済をする資力を有することなどの条件を欠くに至ったときは、債権者は、条件を具備する者をもって保証人となすべきことを請求することができる」とあります。よって主債務者は新たな保証人を探さざるを得なくなります。
更に民法137条3項には「債務者が担保を供する義務を負う場合において、これを供しないときは、債務者は期限の利益を主張することができない」とあります。
この規定により、債務者が新たな保証人を見つけられなかった場合、債務者は期限の利益(分割払いのことだと思ってください)を主張できなくなります。つまり金融機関の態度によっては一括払いを要求される可能性があるのです。
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